どう変わったのかなんて自分にもさっぱりわからない。たぶん変わってはいないのだと思う。ただ自分が広がってきているとは思う。こじあけ、こじあけ、こじあけるために出たのだからこれは全く本望なのだけど、随分と今まで物を知らない(経験してない)で生きてきたもんだと未だ感じることも多い。
逆に言えばそれまでの生活が、人として、社会人として、<うまくやる>ためのうわべのテクニックばかりで、人間が生物として生きていくという根源的なことについて、いかに何も知らないでもよかったものだったかということ。映画「IN TO THE WILD」の主人公と自分を重ねてしまうのも、かなりこっぱずかしいのだが、どうしてあの若者が街を出たのか?はわかる気がする。