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佐波くんがやって来た!サァ!サァ!サァ!
いきなり平成20年度最初の告白タイム、と思ったら、ほぼもう年末。
実はといえば。
ここを書く調子がイマイチあがっていかないのである。
さかのぼれば夏ぐらいからであろうか。
最初からご覧になってるVIP様は、何か調子の悪さを感づかれていると思う。
「まーここはひとつ」
「あー、これはすいません、宮下さんはビールでよろしかったですか?」
「そうですね、僕はビールしか呑まないんですよ」
「何か食べましょうか?ここのシュウマイおいしいんですよ(おしぼりで手を拭く)」
「いいっすね、見積もりも通りそうだし、僕たちだけのささやかな打ち上げということに。あんなに、すんなり通るとは思ってませんでしたけどね。もうちょっと、のせといてもよかったかなぁ。どう思います?」
「あんな…、おっ来た。すいませーん、ビール中瓶2本くださーい。あのおばさん、ぜったいカツラだと思うんだけどな…。つうか、モロ、カツラですよね。もうちょっと、なんとかなんないのかなぁ? ああいう派なんですかね? ラフにかぶる派っていうか。そういえば、与田さんと会社の外で飲むのって久々ですよね。何か最近おもしろいことありました?そういえば、お子さん、何歳でしたっけ?」
「もう29なんですよ。まだ嫁にも行かないで、プラプラやってて。昨日も西武の優勝セールに行ってたらしいんですけど、売り子になりすまして、人のカゴに黙って大量のしじみを入れているところを取り押さえられましてね。余罪があるらしく、今、所沢署です。でも、親としてはですね、あくまでも何かのお手伝いのつもりだったと信じてあげたいんですよねぇ。そういう、わかりずらいところ、僕に似ちゃったのかもしれないですし。そういえば、最近、あいつが変なサイト見つけましてね。何か北海道に渡った人達のなんですけど、それがなかなかバカバカしくて、私もハマってしまいましてね、結構おもしろいんですよ」
「へー、それは僕もみてみたいな」
「見てみてください。宮下さん、好きかもしんない、あーいうの。あまりにもひどくて笑いますから!俺も明日ガンバロ!って思いますから。がははは。あーでも、最初の方しかおもしろくないですからね。後ろの方は見なくてもいいと思う、なんか、パッとしないから」
ぐらいのこと、言われてるんだ。絶対。
偉そうに言わせて頂ければスランプなのである。これは職業ではないので、スランプだろうが、アラレちゃんだろうが、爆風だろうが、四番打者の憂鬱だろうが全くもって誰も困りゃしないので、気楽に書こうとするのだけれど、とにかく、キーの凹む音色がクレッシェンドを奏でてない。ぽいーん、ぽいーん、ぽいーんと。
ぽいーんをぼいーんにして、おっぱいのことを考えても全然ダメ。好きなんだけどな。
人生ゲームをやって、車に乗り切れないほどの子だくさん状態であっち側にゴールした時のような空しさを感じてしまう。
以上の理由で、今回こそは佐波くんに登場してもらおうと思っていたのだけれど、なんか正直どうでもよくなっちゃった。正直、あんまり見たくもないでしょ? でも、でも、でも。
もう佐波くんがそこに来ちゃってるので…しぶしぶ紹介します。コホン、コホン。
レディスアンドジェントルマン!佐波くんの登場です!
「ども、ども~。皆さんはじめまして、僕、佐波といいま~す。にんともかんとも、やまいだれ! コンニャロ!まいったか!」
「おっと!それは漢字ギャグシリーズの大傑作だね。さすが佐波くんだなー。ひさびさー。ロングタイムノーシーだねー(はぐはぐ)。荷物重くない?何か持つ?」
「ノーサンキューでじゅらくよーん。ところで、Gさん(佐波くんは僕のことをこう呼びます)ここでひとつクイズがあります。僕の好物はズバリ何でしょうか?」
「ハイ!(と言って、スィと手を上げる)ズバリ、ニラで~す!」
「正解っ!! さすが、マイメン Gさん!!」
みたいな自然な感じで、僕らは再会できるのだろうか?
しばらく会ってないから、ギョロ目っていうことしか憶えていない。あと背は高かったような気がする。「おとこ、おんなのトミ子」って言うとメチャククチャ怒るんだよな。思いだした。あと、痩せてるわりには実はよく喰うってのも思いだしたぞ。特に白米。「銀シャリ、銀シャリ」ってうるせーの。こっちが「おまえ、いつの時代の生まれだよ?」的な突っ込みをしてあげると、ニヤリ。
いつもビコーンとジャンプしてこう絶叫したね。
「ほとんど、やよいじだーい!!」(almost yayoi era!!)
キメのポーズをする時の、ぴくぴくと引きつっている右足が、かわゆかった。
いっつも僕の家に、新しいのか古いのかわからないスクーターで来てさ。ついでなら、富良野までスクーターで来れば良かったのにな。俺、学生の時、原付で札幌に帰ってきたことあるずぇ。自分で全部ばらして、整備して、万全を機したつもりが、逆にネジ付け忘れて、十七号線で思いっきり前転してさ、後ろからトレーラーが来てて、今考えるとあそこで人生終わっていても不思議じゃなかったな。でもブッ飛んだところが、バイク屋の前だったってのが、俺の星がいかにすごいかを証明しているわけだけど。あの星って何処にいっちゃったんだろーな。あの時点では俺、俳優になると思ってたけどな、マジ。
みたいなことを考えながら、暗闇のバス停に向かうと、明らかに周りとは異質のひょろいの男が。確かにここらじゃ見かけないね、こういうシルエットは。
暗がりの中にギョロ目が光る。その瞳の奥に写る、京浜工業地帯の空の色。相変わらず、よどみなく濁ってる。間違いなく佐波くんだ!
「Gさん、バスから見る景色があまりにも暗くて、途中、心配になっちゃったよ。時間の感覚が違うのを考えてなかったもん。こっちはこの時間で、もうこんなに暗いんだね。でも富良野って結構な町じゃない。もっと北の国からみたいのを想像してたよ。ルールールー(キツネ呼んでます)」
何か、久々って感じがしなくて、感動がちょっと物足りないな。たぶん佐波くんも同じことを思っていたのか、二人の間には「思ったほどでもなかった」バイブスが立ちこめていた。ガム食べる? 北海道に来た人全員に必ず聞く質問をした。
「何食べたい? やっぱりニラ?」
「ニラ?えっ?僕がニラ? 好きって言ったことあったっけ?」
まー、今晩の夕食は、手堅くジンギスカンで決まりでしょ。
思ったほどでもなかった僕たちだったのだが、町を出て、麓郷に抜ける国道に入ったころには、全く以前のようなノリで話しはじめていた。
「おい、おめーの好きなやつ、だれなんだよー 」
「いねぇよ、好きなやつなんて。さっきのガムくれよ」
「ほい。俺、知ってるよ。佐波さ、4組のカツミ シホのこと好きだろ?」
「ざけんなよー。嫌ぇだよ、あんなブス」
「誰にも言わないから俺だけに教えろよー。俺も言うからさー。ヘッドライト消して、アクセル全開にしちゃうぞ!」
ま、そのノリを六行で表すと、こういう風になるのだが。
いつも峠を越え、例の闇に到着。
佐波、しょんべんちびんじゃねーぞ。最初に言っておくけど、俺んち、出るから…。的な冗談を言い合いつつ、佐波くん実写版が本当に我が家にやって来た!サァ!サァ!サァ!
友達の中では、一番来なさそうな感じだったけど来たね。たいしたもんだ。一人でちゃんと来れたんだ、偉いねぇ。ばぁちゃんからお年玉あげたのは、じいちゃんには内緒だよ。
ムラもプリンから戻り、歓迎会の開始。
ほほぅ、佐波くんも一丁前にビール飲むようになったのか。
「乾杯、乾杯、かんぺーい、うっす、うっす」「かんぺーい」というのはムラが言っている部分で、彼女は何故か「かんぺーい」と言う。
波さん、どんどん食べなさいよ。最近の彼の状況などを、聞いたり聞かなかったり、土産なども貰ったりして。
ところで、この男。見かけとはちょっと違って、なかなか男気のある奴なのでございます。
うーん、違うか。男気というより、めんどくさい奴って感じ?良い意味でね。
自分に筋が通っているか否かは棚に上げて、筋が通っていないことがマァマァ嫌いという、その厄介な性格が僕は好きで、たくさんの友達の中でも、仲がよかった内の一人なのです。
東京に居るときは、よくウチら、長電話したよっ、ねーっ!(お互いを見合って、顔を傾ける)
新しいあそこのケーキ食べた? わりとおいしかったよ。あっ、そうなんだ。そーいえばさー、これ内緒ね。こないだ、ひとみが見たことない彼氏と歩いてるの見ちゃった!えっ?本当?まだマサトと別れてないんでしょ?いや、なんか別れたらしいよ。うっそー。
何かなつかしいね。実は佐波くんと僕は、結構長い間にわたって、月刊誌に誰にも読まれない連載をしていたことがあった。出筆のかたわら、だらだら、あーでもない、こーでもないと、ペチャペチャやっていたものだった。
その原稿が出てきたので、佐波くんにジンギスカンを食べさせながら、ついでにここに一部転載します。なまらほっついよ。チェキ。
あんたらに来てもらった理由は自分のムネに手を当てて考えて欲しいのら。おまえが一緒におってなんたる失態デスカイ。
オレは悪くねぇ、全然悪くねぇ、ハメられたんだ!オレがオカマちゃんだったら、ひっぱたたいてやるところだ。
(笑うのを我慢しながら)「佐波くん、ビール要る? 遠慮しないで飲みなよ。茄子美味いよ。これ俺のだから」
仲間割れは禁止です。それよりこのマザーアースつまり愛すべき地球いんや宇宙ではUFOに限らずもっと「真」「闇」「陰」の世界があるのです。
宇宙人DA宙~(ダッチュ~)の!! ナイス 宇宙 ミー 宙 。探求すべき対象はいくらでもあるのです。
ザッツライト。来夢来人。それを紹介していくのが、我々の使命であることを忘れてました。
そりゃ初耳だ。ちーらない。
シャチュウファッキンマウス。君ら二人の活動には以前から歯痒さを感じていたワイ。地球上だけで未知なるものはユウに億を越えとるじょよ!!あっ、スイマセン、お茶、おかわりいただけますか? 渋谷って物価高いよね。
高ーいのラー(それに春は女性に目が向きますね)どうか鳥な
ここでバカバカしくて書くの止めるけれんども、意味わかる? これでも一生懸命やってたのよ。 恐ろしいことに月に1万円貰ってたからな、これで。時代? やぐまさん、すいませんでした。
でも、でも、でも、当の本人にも何が書きたかったのかサッパリわからないけれど…。
実は今、私、書きながら大爆笑してました。こりゃ、ひでぇ。おもれー!!
(思いだして、にやけながら)「佐波くん、どんどん食べてよー。なんてったてさ、メールに書いたとおり明日から野菜売るからさ、着いて早々悪いんだけど、みっちり朝から働いてもらいまっす!」
「何にやけてんの? おっと野菜ね。Gさん、俺、全然働くよー、というより、僕ね、今、猛烈に働きたいの!」
あ、そうなんだ…。
佐波くんのスイッチって相変わらずどこで入るのか良くわからないな。
でも、いい時に来てくれた。明日はハネモノマーケット初日。この古いの友人がどれほど頼りになるかには、やや懐疑的なわたくしですが、居ないよりはだいぶマシだろうというものです。
銀行に行って釣り銭を用意したり、ザル買ったり、段ボールで看板作ったり。全体的にちょっとショボいことになる青写真は鮮明。でも、まずは転がさなきゃ、何がどうだかわからない。やったことないことをやる前の晩は、やはりいつもの晩とは違う前夜感がある。スン!
遠い昔、海を渡ることがまだまだ生死をかけることを意味した時代、まだ見ぬ中国に己の運命を投げ出して旅立った空海の出航前夜の心境はどんなだったろう?
彼の前夜の心境に自分のそれを重ね合わせても、あまりにもレベルが違いすぎてゴメンナサイってことなので、今日はとりあえず歯を磨いて寝るだけだ。佐波くん、二階にふとん轢いてあるから。俺、もう寝るわ。俺も疲れたから寝る。じゃ、おやすみー。
で、その晩は終了となったものの。
結局、昼夜逆転の生活をしていた佐波くんは、朝までモゾモゾ起きていたのであり、それが気になる僕も、ほとんど寝ることができなかったのであった。
そんな俺の出航前夜。ちーらない。
今週読んだ105円本
「壊滅」福田和也著
※ひかえおろー!これが天然の舞茸じゃー!(殿ギャグ)
※写真少ないです。前回、大放出しすぎました。
※検便するためにサンプルをひねり出したら「こりゃ、ぜってー病気はありえねー」っつーぐらいの立派なのが出た。業務連絡終わり。
※次回更新はたぶん12月中には。しばらく、書きたいときに書くことにしました。すいません。 |
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